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1週間くらいがたち、私のだいすきなおばあちゃんは天国へいった。
おばあちゃんは悪くないなんて知っていたけど私はおばあちゃんを心の中でせめた。
大丈夫っていったじゃん、おさんぽいこうかっていったじゃん…。
溢れる涙を止めることはできなかった。
病院から抜け出し、あの道へ来てみた。
大きく息を吸い込み吐いてを繰り返した。
砂利道の横に広がる原っぱへ寝転んだ。
あの日と同じような夕焼けだった。
ただ違うのは隣におばあちゃんがいないってこと。
溢れる涙で視界はゆがんでいた。
するとそのゆがんだ視界に見覚えのある青が遮った。
目を無造作にこすり、涙をふく。
そして顔をあげると、2匹の青い蝶がわたしのまわりで飛び交っていた。
青い蝶はしばらくわたしのまわりをとび、2匹で仲良く空高く飛んでいった。
おばあちゃんがおじいちゃんを連れて私に会いに来てくれたんだな。私はそう思い、泣き笑いした。
ありがとう。
そうつぶやき、家路へと急いだ。
おばあちゃん、だいすきだよ。
おわり
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