それは突然に……

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電気がビリビリと 体中を走り回る痛さ……。 何なんだろ? と痛みに耐えながら 思った。 やっと私の 順番が来た。 名前を呼ばれ 診察室に入った。 白衣を着た医師は 女の先生だった。 椅子に座りながら 私をジッと観察してから 「どうしました? 」 「今朝、急に体中に 電気が走ったような 凄い痛みがして…… 動けません」 「電気が走った ような痛みかい? 」 と言いながら 立ち上がり、私の体を あちこち触り、 足を押したりした。 「これは痛い? 」 ん? 「そこは痛すぎて 感覚がないとです! 」 「痛すぎてねぇ…… じゃあ、ここは? 」 と、次に私の 腕を引っ張り、 手首をギュッと 握られた。 「い、いいい痛い~!! 」
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