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政則、あんた、何言ってんの?ふざけてる?
なんて思いながらも、また殴られるのが怖くて、
「もう、他の男子と話さないから。政則の言われた通りにするから。」
と答えていた。
もう、この恐怖と痛みは2度と味わいたくなかった。自分を守るため咄嗟に口走っていた。
「わかってくれるなら、いいんだ。本当に杏奈の事が大事なんだ。」
泣かれて優しい言葉をかられて、私は、殴られたことをなぜか許していた。
恋は盲目とはこのことなのだろうか。
感覚がおかしくなっていた。
殴られたことを許すなんて、普通ならあり得ない。
こんな関係、愛ではない。
そんな事、考えなかった。
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