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政則としか話さない日が続いた。
たまに私が学科の男子に話しかけられて、答えようとすると政則がこっちを見ている。
まるでストーカーのよう。
いつも監視されている。
これじゃぁ、私、どうかなっちゃう…。
実際、殴られた次の日、いつも一緒にいる女友達は私を心配していた。
「杏奈、顔青いよ。どうしたの?」
すると、近くにいた政則は
「昨日、杏奈とテニスやってさ。俺は初めてテニスやったから、俺の打ったボールが杏奈の顔におもいっきりあたっちゃってよ。悪いことしたよ。杏奈が強いから俺も負けじと強いボール打ったらまさか、こんなことになっちまうなんて。」
と女友達に言った。
政則は私が女友達と話す事さえ、許さなくなっていた。
私は恐怖に怯えていた。
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