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プロローグ
私には、好きな人がいる。
それは、いつも傍にいて、
私のことを、1番分かっていてくれて、
何より私の王子様……
───ベシッ
「いったた」
「何やってんだよ、陽奈子」
「もーーー教えてくれたっていいじゃんっ」
「え、それお前の日課だろ?」
むっ。
「そりゃあ悪うございました。以後気をつけます」
「んなこと言って、
また明日も朝っぱらから、電柱に頭ぶつけるんだろうな?……って!」
呆れてため息をつく幼馴染みの背中を、思いきり叩いた。
早朝から2人で何やってんだって、思うでしょ?
だけどそれも、私なりの愛情表現。
吟多陽奈子(ウタヒナコ)、私はいま目の前にいる
彼のことが大好きなのです。
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