‐探して‐

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君の声が聞こえた気がして振り替える。 だけど、あるのは僕の歩いてきた道。 それにしても、色のないモノクロの世界だな。 その中にいる、僕もモノクロだ。 色付く事のない、春の来ないこの町からは色のない僕は出られない。 僕は一人色付けないで、他の皆は色付いて、この町から出て行ってしまった。 だから、この色のない町に居るのは、 僕一人と、透明になった君だけ。
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