ープロローグー

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私は握っていた刀をはなす。 反撃なんて、とてもじゃないが、出来ない。 ドサッ 私は地面に崩れ落ちた。 支えてくれるはずもない。 当たり前だ。 これは私とお父さんの最初で最期の真剣勝負。 親子だろっ!って思う人達がいるのは分かる。 普通じゃないのも分かってる。 でも、この時しか、私を見てくれない。 16年間生きてきた中で、この時だけが、お父さんの瞳には私がいた。 その事が嬉しくて、私は聞いてしまった。
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