ープロローグー

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今刀を納めて去ろうとしたお父さんに向かって言う。 最期の力を振り絞って。 「お父…さん。私は…生まれてきて、…よかった…でしょ…か…。」 聞いてから、後悔した。 分かりきっていたのに。 「……お前が、男ならばな。」 分かって、いた。 分かっていた。 でも、最後の最期に望んでもいいじゃないか。 一言、たった一言「よかった。」と、言ってくれればいいだけじゃないか。 後悔したって、遅い。
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