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五線譜があれば 伝えられるのにな 薄明るい朝の乾いた空気を 少しだけ汚すコンクリートの香りを 電飾もキリストも もう必要ないみたいだ オリーブを咥えた鳥達は 茶色くなった皿に面影を残すだけ あの時の 黒と黄色の高揚感を なくした物は戻らないね クラッカーを鳴らして喘ぎ声を隠す 切ない心に救済を 笛の音が聞こえたきたら 自然とベルも聞こえるのかな どうして僕らは気付かなかったんだろう 誰も喋ってなんかいなかった おかしな発表会さ 観客は最初からいなかった 誰もが自分の番だと思っていた 他人事さ 滑稽に違いない 空に向かって口を動かしてるんだ 目を覚ましても同じさ 目を覚ましても
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