ジャ ダ ク

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終戦の合図が 撃ち合う人間の耳を右から左へ 仕方なしに血にもみ消された 聞き飽きた声に堕ちて枯れた 旗を掲げてもひっくり返らないさ 人に寄越した物が帰って来ないように スローな灰色の世界に涙がひとつ 何も変わらないのが 「どう足掻いたって人間」と 立ち回る のたうち回る 身に余る 痛み と鋸 と此処 とどこか ほとぼりがどうとかこうとか 言ってたって いても立っても居られるんだろう? 火薬と鉄の匂いが 眩暈を一層激しくさせる 錯乱してるのは人間だけだ 小競り合いで命の瓶は割れた 穴だらけなら意味は無いさ 英雄の名が英雄を創るように 涙に混ざった血飛沫がひとつ 何も変えようとしないのが 「どう足掻いたって人間」と 立ち回る のたうち回る サブリミナル 意味 と成す と見なす と明日 大義名分の正義とか兵器とか 言い訳したって 良いわけだろう? 何も力を持たないさ 安心して 何も終わりはしないさ 初めから始まってないんだから
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