いちばん

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[結月の小話] *ミヤコウタで歌う結月 あたしの世界は実に幸せに満ちている。 太陽は優しくあたしを照らしてくれるし、 月は妖しくあたしを照らしてくれる。とどのつまりは。 「みっんなぁー!!お待たせ★結月ちゃん、只今参上だよーっ!!」 世界はあたしを中心に回っているのだ。 あたしが幸せなら、もう世界は幸せ。それ以外はありえない。ミヤコウタという。この小さな町でだって、それはきっと同じ事。声を高らかに上げて、思う。だってこんなに太陽が眩しいのだもの。月はこんなに、美しいんだもの。あたしを祝福しているんだと、思わなきゃ損じゃない。そうでもしないと、やっていられない。あたしの世界は。 「それじゃあ!!いっくよーっ!!結月ちゃんの十八番!!皆聞いてねー★★」 あたしの世界は幸せだ。だから笑っていられる。笑うしかないのだ。 遠くであたしを呼ぶ声が聞こえた気がしたが、気が付かないフリをした。 ────── ミヤコウタに住みたいです。 ウザイ女装男子もやって参りました。世界で一番お姫様です、なんとかしてやってください(切実) 遠くで呼ぶ声は、何でしょうね幻聴ですね。きっと。
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