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「あら?」
突然、かけられた声に驚いて振り向くと、そこには結羽さんの涙ぐんでいる姿があった。
「あ…ご無沙汰してます。」
とまどいながら、応える。
彼女に会うのは、何ヵ月ぶりだろう?
見た目も変わってしまった私に気がつくなんて、流石!としか言えない。
正直に言えば、会いたくなかった!
だって……思い出したくなかったから!
なんの前触れもなく連絡が取れなくなった彼!
幼い私の心は、彼に対して怨みしかなかったから!
「少し話したいの。時間ある?」
あの頃とは変わらない優しい笑顔で誘われた。
この時、話を聞かなければ……私は今何をしているだろう?
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