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私はここにいるよ。
早く助けて。
何度も母に話しかけたけれど、母の反応はなかった。
苦しい。悲しい。
誰か代わって。
でも、代わってもらったら、その子がこんな思いをする。
ループは永遠に続く。
嫌だ。誰も悲しませたくない。
どのくらいの時間が過ぎたのだろう。
気づいたら、警察官もいなくなっていた。
《お母さんはお姉ちゃんが鏡の中にいる事を信じてくれない。
お姉ちゃんは助からないかも。》
頭の中に、香澄の声。
いやー。死にたくない。
《今日はハンバーグか。美味そう。》
明の家は夕食はハンバーグ。
私もお腹空いた。
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