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なんだ、やっぱりいるんじゃない。
ドアが開かなくて、焦っているのかな。
さっちゃんたら慌てん坊さんなんだから。
さっちゃんのロッカーは簡単に開いた。
でも、中にさっちゃんはいなかった。
「さっちゃん、どこにいるの?」
私は大声でさっちゃんを呼びながら、辺りを見回した。
どこにもさっちゃんはいない。
「美津子、大声を出してどうしたんだ。」
私の声を聞いて、隣の部屋に隠れていた明と武がやってきた。
「声はするのに、さっちゃんがいなくなったの。」
「さっき、助けて。って幸子の声が更衣室から聞こえたよな。
幸子、変な冗談は止めて出てこいよ。」
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