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鏡の中は怖いよね。
私がさっちゃんと代わって鏡の中に入ったら、きっと、また誰かが私と代わってくれるはず。
「明、武。私、さっちゃんと代わってあげるから、また代わってね。
さっちゃん、手を出して。」
さっちゃんの手のひらに、私の手のひらを重ねた。
身体が浮いた、そして、身体が薄くなっていく。
さっちゃんが鏡の中から出てきた。
代わりに私が鏡の中に引き寄せられていく。
「みっちゃん。ありがとう。」
さっちゃんの声が聞こえた。
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