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明が先生に訴えてくれている。
「ふざけるのもいいかげんにしなさい。
さあ、ドアを閉めるから、みんな外に出て。
早く帰らないと、お母さんが心配するだろ。」
「だって、美津子がまだ鏡の中にいるもん。」
《私の代わりに鏡に入ってくれたみっちゃんを置いて帰るなんて。》
さっちゃんも先生に訴えてくれた。
それなのに、先生達はみんなを更衣室の外に出し、更衣室の電気を消して鍵をかけた。
私はこの真っ暗な更衣室に一人きりになった。
みんなの事を考えると、また頭の中に声が聞こえた。
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