宇宙無双日

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宇宙無双日

まだ小学一年生のころ 肝だめしと称して 夜中に お墓のロウソクを 拾い集める "禁じられた遊び“ ごっこを していた時のこと バッタリ 仏像泥棒に遭遇し 取り押さえたという 輝かしい 経歴を持っている お寺の住職に表彰された 静寂の闇をさ迷いながら 境内をぶっしょくしている男 そこに出くわした たくさんのロウソクを 握りしめた子どもたち12人 24の瞳から 放出される冷視線を浴び 男は背後に鋭い気配を感じたのだろう 思わず振り返った その視線の先に 坊主頭の無言集団が ポカンと口を開けてつっ立ってる 男は顔をひきつらせ 目を見開いたまま声を発しない やがてバタリとその場に倒れた 気絶したのだ 誰だって腰を抜かすよね ※この物語はノンフィクションです ◆どこの宇宙から 舞い降りた花粉だろう 冬祭り 薄紅(うすくれない)の 幼子たちよ image=497514480.jpg
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