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雪の降る中、ギンタローは真っ赤なそりに荷物を乗せて、引きずりながらキヌタの家に到着した。
キヌタは扉を開けて出迎え、コノキはすぐにお茶を入れてから、更に薪ストーブに薪をくべた。
「この度はお招き頂きましてありがとう!これ良かったらみんなで食べようと思って……味付け数の子といくらの醤油漬け。あとホタテと鮭を持ってきたんだ」
「ありがとう!毎日送信してたテレパシーが通じたのか?まぁとりあえずお茶でも飲んでくれよ!」
「キヌタ……それはテレパシーじゃなくて呪いじゃないの?……ギンタロー、遠いところわざわざありがとう!お疲れ様。」
コノキが暖かいお茶を差し出すと、ギンタローは一口啜り安堵の溜め息を付いた。
「あー美味しい。今日は楽しみにしてたんだよ!森の年末パーティーって寒中水泳とかはしないだろうし、どんなことするのかなって」
ニコニコしながらギンタローが告げると、貰った海の幸を冷蔵庫にしまいながらキヌタが呟いた。
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