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えぇ…全く良い奴には見えないよ私を見る目が『大迷惑』って言ってる
「有り難う…」
でもそんな視線には負けないわ
せっかく小人の家…行かなきゃ損だもんね!
「どうぞ、何もないですが…」
イルーナ君達に案内されたのはまさに小人の家って感じ!
木で造られた可愛いお家
扉を少し前屈みになりながら入って中を見渡すと、テーブルの周りには7つの椅子
少し奥には7つのベット
台所らしき場所も有る!
うわっ!まさに絵本のままの部屋だ!
近代的な物は何もない全てが手作りの物ばかり
どうしよう?テンションあがる~!
「お姉さん、名前は?」
取り合えず私はベットに座らせて貰うと皆が囲む様に見られる
ナナセだけは少し離れた所に居るけど
「えっと…」
これはどうやって答えるべき?
名前は白雪だけど……ここで白雪なんて名乗ったらヤバくない?
まだ居ないけど、本物の白雪姫がこの子達と出会った時に白雪が2人居たらおかしいし
それに明らかに私は偽物だ
「名前もわからないの?」
女の子が泣きそうになりながら私を見つめてくる
うぅ…凄く罪悪感…!
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