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メインの占い師のお婆さんが居なかったから見過ごす所だった!
「あの!私、これ買ったんです!」
目の前にしゃがみ婚約会見の様に指輪を見せると男性は私の手を取り言った
「あ、1回行ったんですね…」
私の顔を見ないで何とか聞き取れる声で
「あれから行けないです!後っ、お婆さん出てきましたよ?と言うかアレって夢なんですか?」
話が通じたと判りつい、早口になってしまう
お婆さんと彼は関係無いかも知れないのに、今は隣に居ないお婆さんの場所を指を指して聞く
「夢だと思いますか?」
「え?」
「寝れば毎回行けるとは限りません、ちゃんと時期が決まってます…」
「……」
「この売り場…どう思いますか?」
「売り場?」
サッと見渡してもガラクタ売りにしか見えないが…今の私には7つ付いたアクセサリーが欲しい
「ガラクタと思われても仕方ないです…でも、買える人は選びます」
「選ぶ?」
まるで私の心を読んでるみたいな言い方に少し怖くなる
「夢か現実かを決めるのは貴女です…」
「……」
「希に起こるんですよねぇ、違う世界の人間が飛ばされる事が。それを管理するのも私達の仕事ですけど」
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