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『時期が決まってます』
そう言われてから数日はドキドキしながらベットに入って眠った
『パパママさようなら』くらいは心に思ってただろう
だがあれから半年
「いつだよっ!!」
思わずベットを見下ろしながら呟きた
勿論ベットに罪はない
文句を言いたいのはあのローブ男にだ
あれから何度も通ってるけど見当たらないし、お婆さんも居なくなった
やっぱり夢だったのかと思うけど、現実に指輪はまだ私の指に嵌まってる
これがあると、どうしても夢だとは思えないし…思いたくないんだよね
「皆、元気かな…?」
イルーナ君、ニーチェに……サーシャちゃん
シーク、ゴメスちゃん、ロック…後誰か忘れてる気がするけど
まぁ……良いか
あの後、皆帰ってきて…どう思ったのかな?
私はどうなっちゃったのかなぁ……?
「……行きたいなぁ…あっちに……」
半年経っても、やっぱりお伽の国に行きたい願望は無くならない
否、逆に強くなってしまった
暫く続いた残業で着替える事もしないでそのまま寝てしまって、それが2回目の異世界になるとは思ってもなかった
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