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お姉さん!
コイお姉さん!
ん……なんか聞こえる…子供の声?
遠くから聞こえる声に目を開けると暗い場所から木目の天井が見えた
「起きた!イルーナ起きたわ!」
「コイお姉さん、大丈夫ですか?気分は?」
「……サーシャちゃん……イルーナ君?」
ここは……お伽の国だ
また来れたんだ…だけど何だろう…?
凄く気持ち悪いんだけどっ!
「まだ顔色良くないですね…解毒剤を飲ませたから大丈夫だと思うけど…取り合えず目覚めて良かった」
解毒剤?
まさか半年前の毒リンゴの事を言ってるの?
それって……こっちでは時間は経ってないって事だよね?
「吐きたかったらいいよ?」
サーシャちゃんが桶みたいのを口元に置いてくれる
「有り難う……私……どうして?」
時間の流れはわかったけど、どうしに居るのか聞かなくちゃ
「炭鉱から帰ってきたらコイお姉さんが倒れてて直ぐにベットに運んで貰ったの」
「傍に毒リンゴが有りましたから……もしや悪い商人に騙されたのかと」
「……ごめんなさい」
イルーナ君が溜め息を吐きながら欠けたリンゴを見せてくれた
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