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半年前の事だけど、あんなにイルーナ君が注意してくれたのに…でも……なぜかフラッとあのお婆さんのリンゴを食べてしまった
「無事だったから良いです、これからは気を付けて下さいね?」
「うん……ん?」
起き上がろうとした私はお腹の辺りに重みを感じて目線を落とすと、そこには寝てるニーチェが居た
顔が見えなくてもピンクの服で直ぐにわかる
「あぁ……ずっと心配でコイお姉さんの傍を離れなかったんですよ」
「ニーチェ、ずっとお姉さんの手を握って泣いてたから…そのまま寝ちゃったのね」
ニーチェ……
「皆心配して、代わりながら看病してたんですよ、ニーチェはずっとだけど」
ヤバイ…泣きそう
ずっとって言っても半年間じゃないけど……こんなに心配されてたって知ると凄く嬉しいけど複雑だ
私は何故、半年も来れなかったのか
そして、こっちの世界は時間が経ってないって事
まだ半年だから良いけど…数年とか考えると怖いかも
「コイお姉さん、何か食べれる?」
「え?」
「1日寝てたんだもの、お腹空いてるんじゃない?簡単な物なら私作るわ」
「サーシャちゃん……有り難う」
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