あれから半年

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良かった…変わってない 顔はこの世界で倒れた時のままの髪型と、洋服 大人だから半年でそんなに劇的な変化は無いと思うけど その事に一番ホッとした イルーナ君達の態度からしたら変化はないと思ってたけど…優しい皆の事だから知らない振りをしてくれてたかも知れない 浦島太郎状態とか嫌だもん 「後、1回…………」 半年なら大丈夫だけど……今度はどうなの? 直ぐにまた来れるなら大丈夫だけど、今度は何年も先だったら? それより今回はどれくらいこの世界に居られるのだろう? 向こうで手懸かりの占いのお婆さんとローブの男にもなんの情報も得られなかった 行けるのは3回……それしか確かな事は知らないし、それも本当なのか不安になってくる 「もしかしたらこのまま向こうには帰れないかも知れないって……なんか疲れた」 帰れないって、そもそも向こうが私の現実なのかもわからなくなってきたよ 「おいっ!目覚めたのか?」 混乱してる私の頭を叩くみたいな声が響いた 声がしたドアを見ると赤い服を来た男の子が何かを持って立っていた 「女性の部屋にノックも無しに入るなんて非常識です」 その男の子の後ろから緑の服のイルーナ君が姿を現す
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