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「妖精は言ったわ、私を幸せにしてくれる運命の王子様が現れると…貴方は妖精が言ってた運命の王子様なのかも知れないけど…私の運命の王子様じゃないと思うの」
「………」
「だって運命の王子様だったらもっと早く私をあの城から連れ出して助けてくれてるはずじゃなくて?それとも自力で逃げて幸せな暮らしを送ってて暫くして『お前の王子だ』って来るのが運命の王子様?」
「……確かに」
白雪姫の言葉に思わず声が出てしまう。
「…俺が聞いた予言の姫は既に命を落として眠りについてる…その美しく儚い姫に口付けをして目覚めさせるだった」
「既に命を?…完全にアウトね。死んでから助けられるって…王子様って楽な作業ね」
「………っ!」
「…だよね」
ズバズバ言う白雪姫だけど…外れてもないよ
そうだよね、本当の物語でも白雪姫は凄く辛い思いをして狩人の優しさに命を救われて小人の家までたどり着く。
それなのに継母に執拗に追われて最後には殺されてしまう…
そして王子様が満を持して登場だ
硝子の棺の中に居る美しい姫を見て口付けをして目覚めさせてめでたしめでたし…。
うん、確かに王子の役割少ないな
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