現れた王子様?

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「はいはい、変な名前……ってさ、コイは幾つなんだよ?俺の事年下って決めつけてるけど……明らかに同じくらいだろ」 「…………」 名前に対して文句を言おうと開き掛けた口を閉じる 年齢か…この世界に来て一気に年を感じるなぁ。 やっぱり幼く見えるのかな? 「自分の年齢もわかんないのかよ?」 「22よ、見えないかも知れないけど!」 もう開き直って答える 予想通り王子様はビックリしてらっしゃるわ! 綺麗な顔は驚いても綺麗なもんだ 「………」 その綺麗な顔がドンドン近付いて来て私を見つめてる 何? まさかまた? 思わず昨日の出来事を思い出して口許に手を当ててガードする 普通なら物凄い自意識過剰だけど目の前の奴は前科持ちだもんね! 「何よ……」 「間近に見ても15~16歳だ…とても行き遅れには見えねぇ!22ってマジかよ……そんな年齢で結婚してなくて子も産んでねーのかよ……」 口ごもりながら言うと失礼な言葉は連発する 『行き遅れ』 『そんな年齢』 「ちょっと……アンタねぇ……」 もう昨日の様な出来事は無いと思い口から手を離して拳を握る ヤバイ、このままじゃ私が昨日と同じ事を繰り返してしまう
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