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真島が何を言いたいのか、それは帰りの会が終わって、帰り支度をしているときに分かった。
六時間目が理科で移動教室だったのだから、きっとそのとき、行くときか帰って来たときにやったんだろう。机の中に手紙が入っていた。差出人は、驚いたことに、真島芽衣。
女子から、というか、人から手紙をもらったのは初めてだ。少し緊張する。何を緊張しているんだろう。多分、さっき言おうとした事が書いてあるのだろうな。
開けてみると、やっぱりそうで、『今日の放課後、無理じゃなかったら、都合が良ければ、暇だったらでいいから、屋上に来てくれると嬉しいな。わたし、委員会があるから少し遅くなっちゃうんだけど、絶対行くから、五時までには絶対に行くから』と、真島らしい文章だった。
放課後の予定なんてぼくにあるわけがない。家に帰るだけだ。
だけど、たまには友達と遊んで帰ってきたような時間に帰らないと、お母さんが心配する。だからは週に何回かは、公園とかをぶらぶらとしたり、たまに夕君と遊んだりしている。だから、五時ぐらいまでなら、屋上で待っていたって構わない。むしろ都合が良い。
ぼくは、ランドセルを背負って、屋上に行くことにした。
流石の僕でも、先生に見つかると怒られるかもしれないから、誰にも、夕くんにもばれないように、そっと屋上に向かった。
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