578人が本棚に入れています
本棚に追加
そもそも玄関に知らないパンプスがある時点で、気づかない私が悪い。
あられもない姿で絡みをストップさせる男女に頭を下げて、部屋を飛び出した。
何もソファでしなくても、ちゃんと寝室でしたらいいのに。
それにしても、私が彼の彼女?
それとも、本当は彼女が彼の彼女?
こうなっては私には わからない。
どちらにしても、おしまいだ。
彼のこと、好きだったのに。
…好きだったけど。
振られるなんて、いつものこと。
私が真剣になればなるほど、相手は逃げていく。
今回だって…
『浮気してたの?』
『二股だったのね!』
もしあの場で修羅場ったら、私が惨めになるだけの結果だったと思う。
逃げてきて良かった。
最初のコメントを投稿しよう!