ひとさじの珈琲

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赤眼のうさぎさん こんばんは 遅くなってごめんなさいね さあ 巣穴から出ていらっしゃい このままでは 二人だけの特別な夜が 不安に食べられてしまいますよ? ! ! ! ! それじゃあ少し お話でもしましょうか 夜は まだまだ長いでしょうから ? ? ? ? あなたと同じ年のころ 少女は白いスカートでひらひらと 無邪気に飛びまわっていました いろんな色水で遊んでいたら お気に入りのスカートはシミだらけ ゆすいでもこすっても落ちなくなって 色が増えるたびに よく泣いていましたっけ だけど 今ならわかるのよ シミはやがて 深い珈琲の色になって すべての色は混ざりあい また まばゆい白に輝くのだと # # # # もしもし 寂しいうさぎさん 林檎よりも青白く燃えるあなたの眼は 私の心にまたたく一等星 さあ 巣穴から出ていらっしゃい LEDライトを消して ロウソクに火を灯しましょう ふわふわのホイップクリームの上で サンタクロースが呼んでいますよ 私たち ふたつの角砂糖 珈琲にとけていく .
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