夢の続きの話をしよう《2》

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「先輩との話はどうやったってサッカーが絡んでくるから、サッカーの話にしちゃいましたけど、でも、俺はそうじゃなくて」 いや勿論サッカーも大事なんですけどねと一度視線を落として、「でも」とまた強い眼がこちらを捕らえた。 昔から変わらないように思う、実力に裏打ちされた強者のそれは、俺にはどうしたって手に入らないものだった。 「俺は先輩と普通に会いたい」 はっきり示されたそれは、どういう意味でとらえれば良かったのか。 言いあぐねている間に、折原はどこまでも本気なんだという顔で、声で、続けるから。 「普通に喋って会って、関係を作りたい。サッカーなんてなくても」 ――止めてほしいと、心底思った。 おまえにとって、これがただの気紛れなのだと。懐かしい先輩の顔をひさしぶりに見たから構いに来ただけなのだと、言い訳できなくなりそうになるじゃねぇか。
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