2人が本棚に入れています
本棚に追加
人間の心の中には天使と悪魔が住むと言う。
天使は正しいが覚悟が必要な事を、悪魔は間違っているが魅力的な事を勧めてくる。
どちらを選ぶも自由だ。
何故なら天使も悪魔も自分自身の心そのものなのだから。
「あ、財布だ。」
大通りの隅に財布が落ちている。
拾い上げて中身を確認してみる。
おお…諭吉さんが三枚も。
どうしよう。
交番に届けるか、それともネコババするか。
まあ交番にとどけるよな、普通。
よし。
「待つでヤンス!」
かけられた声に振り向くと、身長15センチくらいの黒い全身タイツの男がふよふよ浮いている。
「誰お前」
「貴様の心の中の悪魔でヤンス!」
なんで羽とか角とか無いの?
「貴様の想像力の欠如でヤンス!」
最初のコメントを投稿しよう!