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ーーー分からない。
ーーー分からない分からない分からない。
ーーー俺には、塵芥にしか見えないよ。塵芥が群がってくる………気持ち悪い。
ーーー壊したい………俺に群がるな……塵がァ!!
『塵(ゴミ)にしか見えねぇか、餓鬼。ったく、なんて目で人を見やがる。自分以外は格下で平等ってか?なんでそんなモノを内に抱えて生まれちまったんだ。仕方ねぇ………荒療治だが、恨むなよ』
ーーー俺を変えてくれた………“俺”の抑え方を教えてくれた。
ーーー俺と姉貴を連れて外国にも連れてってくれた。
ーーーあぁ、そう言えば。
ーーーそこで出会った女の子が居たな…………確か______
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「天魔!起きて!終わったよ!!」
「んあ?」
目を開けると目の前には明良の顔。
「お前近いよ……」
「天魔が起きないからでしょ。もう俺と天魔しか居ないよ」
周りを見ると体育館には俺と明良しか居なかった。
つまり……………
「入学式は終わったのか」
「まだ始業式しか終わってない。入学式は昼からの一時スタートだってさ」
んだよ……期待したじゃねぇか
時間を見ると十一時三十分。
「まだあと一時間以上あるじゃねぇか。暇」
「そうだね。取り敢えず剛木と合流してご飯でも食べに行こうか。買いに行かせたパンとジュースも受け取りたいし」
俺と明良は体育館を出ていった。
「いやー、桜が綺麗だね~」
「そうだなー」
「桜見したいね」
「そうだなー」
「お弁当何が良い?」
「きめぇよ」
男がそれ言ってもプラスにならんわ。
いや、男の娘ならあり………いやなんでも無い。
「そんな……!酷い!およよよよ」
「白々しい」
「褒め言葉だよ」
なんでだよ!?
「おう!やっと出てきたな!」
声をかけてきたのは剛木。身長198㎝にもなる巨体。全身が鋼で出来てるのかと言いたくなるような鍛え抜かれた体。ガチムチだ。
「天魔ァ!何で始業式に来たんだ!?お陰で明良にパシらされ、始業式が終わるまでずっと待たされたんだぞ!?」
「うるせぇよ。勝ちの見えた賭けに乗ったのが悪い。しかも負ける方に」
この脳筋が
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