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ふと気がつくと、誰かが後ろから僕の肩を叩いている。
「大丈夫?」
「…ども。」
それが僕とモモとの最初の会話。
(会話になってない。)
「顔色わるいょ。」
と、モモは心配そうに僕を覗きこんだ。その時、モモの髪が僕の頬をかすめた。
その匂いで、僕の中で何かが覚醒した。僕の中で何かが、敏感に化学反応を起こしたんだ。
「ちょっと、疲れてるだけです。」
と、この時点でモモは僕の先輩だから、こんな調子の会話になる。
君も大学のサークル、中でも体育会系の部活に入ればわかるょ。
「ちゃんとご飯食べてる?」
『痛い所を突いてきたな、確かにここのところ、ろくなものを食べていない。』
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