家出 #2

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 公園に着くと、そこには無人の空間が広がっていた。  周りを見回しても麗佳の姿はない。  僕は公園の中央にあるシーソーに股がり、  彼女からの連絡を待つことにした。  月は満月に近い形で公園を照らしていた。  公園に立つ欅がメタルチックな輝きを放っていた。  その青い光の中で何故か僕の目からは涙が溢れた。  空っぽの心には、最早浮かぶものなど何もない。  ただ痺れたような疲れが残っていた。  拳でシーソーを殴りながら僕は自問を始めた。 『今まで僕は一体何をしてきたのか。  何をしているのか。  何をしたいのか。』と。
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