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「ありがとう、先輩。」
それから二日で僕は復活した。
医者からは過労だろうと言われた。
だから僕は練習メニューを見直し食事も改善した。
モモに良いところを見せようとして焦ったのがいけなかったんだろう。
そして一週間後には、麗佳の母親も帰国し、彼女もまた以前の生活に戻った。
いろいろな事が一辺に起こった夏休みの始まりだったけれど、すべてが元のリズムを刻み始めると、幸せって意外に身近な所にあるんだなって事に改めて気づいたりもする。
とはいえ、まだ僕の夏休みは終わってはいない。
むしろこれからが本番だ。
この夏の合宿で、モモに勝負をかけるつもりだ。
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