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「カツミは麗佳ちゃんの気持ち考えた事あった?」
突然のモモからの質問に戸惑っていた。麗佳の気持ちと言われても、生意気で負けず嫌いで攻撃的で…これは気持ちではないな。
「麗佳ちゃんは、カツミの事が好きだったんだよ、きっと。だからカツミに甘えたくて、わがまま言ってたんだと思う。」
それを聞いた僕は、その瞬間にモモの言葉の意味を理解することはできなかった。『あの中学生が、僕を、好きだったって。』もし、仮に、それが本当だったとしても、悪いけど、ご遠慮させていただきますだよね。大体、優しくない女の子はそれだけでスルーしますね、大概の男は。
女の子は、笑顔と優しさが大切だと僕的には思っています、僕が甘いのかも知れないけれど。
そんな事より、僕的には目の前のモモとのこの幸せな状況を維持、発展させたい気持ちで一杯だったから、質問には答えずモモを抱きしめる腕に力をこめるだけだった。
すると
「カツミ。」
と、ため息混じりのモモの声が聞こえた。
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