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叫び続ける僕を警備員が数人がかりで取り押さえる。
僕は床に押し付けられながらも抵抗を止めない。
更に大声で叫び続ける。
僕の両腕は背中に回され固定される。
口の中にはタオルの様な物を詰め込まれる。
『ここまで来たのに。』
悔しくて、
会いたくて、
悲しくて、
寂しくて、
苦しくて、
涙がとめどなく溢れてくる。
僕は、観念して全身から力を抜いた。
担架に乗せられた僕は警備員室に運ばれた。
口の中を切ったのだろうか、僕の舌には錆びた鉄の味がまとわりついていた。
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