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『電源切ったな。』
取りあえず、モモとの約束の焼肉屋に急いだ。
頭の中では、麗佳のピンチな場面がグルグル走馬灯状態に駆け巡り、僕は完全にパニックっていた。
よりによって、どうしてこの時間に渋谷にいくかな、それも一人で。
変なことにならなきゃいいけど(良い子の皆は、絶対真似しちゃダメだよ。)
しかもNIKEのTシャツに陸上用のパンツって危な過ぎるよね、多分。
モモは焼肉屋の前で待っていてくれた。
僕は事の成り行きを説明した。
するとモモは意外な事を言い始めた。
「カツミ、君は私の気持ちわかってないね。おバカも時々休んでね。」
『???』
「その麗佳って子、多分カツミの事好きなんだよ。だから逃げたしたんだと思うよ。私の事はいいから捜しに行ってあげて。」
「はい。」
と、返事するなり僕は小田急に飛び乗った。
しかし渋谷のどこに行けばいいのだろう。
それに麗佳が僕を好きだなんて、モモは彼女を知らないからそんな事言うんだよ。
やれやれ。
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