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どうしてこんなに、秋って気持ちがいいんだろう。あのじめじめした蒸し暑い夏を乗り越えてきたから余計にそう感じるんだと思う。
こうして高い空を見上げながらフィールドに寝転んでいると、それだけで最高に幸せな気分になる。
この後の地獄のダッシュさえ無ければうとうとと居眠りしたい気分にもなる。
「カツミ。」
と、遠くから僕を呼ぶ声がする。
僕は躰を起こして声の方に向きを変える。
「カツミ、監督が呼んでるぞ。教務室へ行け。」
先輩が駆けつけて知らせてくれた。僕は急に胸騒ぎがして、不安を抱えながら教務室へ向かった。
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