再会

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 僕が警備員室に戻ろうと立ち上がると、モモの瞼が微かに動いた気がした。  もう一度モモの傍らに立った僕を、ゆっくりとモモが見上げる。  僕と目を合わせたモモは、力なく笑って、小さく呟く。 「バカ。」  僕はただ頷く。 「カツミのバカ。」 「知らなかったの?」 と、僕は涙を堪えて答える。 「知らなかったよ、こんなにおバカだったなんて。」 「モモ、愛してる。」 「うん。」 「別れない。」 「うん。」 「君を守る。」 「ありがと。」 「必ず、また一緒に走れる。」 「うん。」 「ずっと待ってるから、あのグランドで。」 「わかった、待ってて。必ずいくよ。」
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