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それからは私は何となく堂上班や麻子ちゃんと話しづらかったが、相手はそこまで気にしてなかったようなので安心した
その夜は久しぶりに寝つけられなくて、こっそりと部屋を出てロビーに出た。もう既に日付は変わっていて、人はいない
とりあえず適当にオレンジジュースを買って椅子に座り飲んだ
こころ「...やっぱ気遣わせちゃったな」
小牧「あれ?」
こころは後ろから聞こえた声に驚いて振り返った。そこには小牧教官の姿が
こころ「小牧教官...」
小牧「こんばんは、こんな時間まで起きてちゃ駄目でしょ」
小牧教官は軽く私を小突いた。私は小突かれたおでこを押さえながら小さく笑った
こころ「なかなか眠れなくて」
小牧「実は俺もそう、偶然だね~」
小牧はしれっと笑ってこころの隣に座った
小牧「眠れないしこころにも会ったし、ちょっとお話しよっか」
こころ「は、はい」
小牧「2人の時はいいんでしょ?」
私の心を見透かしているように言われたので、頬が熱くなるのがわかった。いまだに下の名前で呼ばれるのは慣れない
小牧「...俺じゃ相談相手にならない?」
こころ「...え?」
小牧「昼のこと」
一気に現実に引き戻された気がした
こころ「あっ、それはごめんなさい。決してそんなつもりで言った訳じゃ」
小牧「謝らなくていいよ。でも何か苦しんでるんだったら言って?」
こころ「でも...」
小牧「迷惑だなんて誰も思わないよ。むしろ1人で抱えられてる方が辛い」
小牧教官がそっとこころの頭に手を置いた。その温もりでこころは安心できた気がした
こころ「...初めて話すんですけど、あっ稲嶺指令と隊長は知ってるんですけど」
小牧「うん」
小牧教官は例えゆっくりだったとしても頷いて聞いてくれた
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