episode3

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フォーラムが終わってから警備本部で撤収作業をしている時、悠馬と大河が挨拶に来て、2人揃って頭を下げた 悠馬「庇ってくれてありがとうございました」 郁ちゃんは少し居心地が悪そうに、手塚くんは少し照れている 2人が帰った後、小牧教官が声をかけてきた 小牧「ファインプレーだったね」 こころ「最初は郁ちゃんですけどね」 小牧「それでも見事なフォローだったよ」 小牧はこころの頭をゆるゆると撫でた。こころが照れくさそうに微笑んだ。単純に嬉しい 小牧「...それ反則」 こころ「え、何がですか?」 小牧「はい、こころも仕事して~」 下の名前で呼ばれて小牧に文句を言おうとした時、既に小牧教官は前を歩いている。私はせっせと小走りをして、小牧教官に並ぶ フォーラム後のアンケートは規制に対する慎重論が過半数を占めて、図書館は『考える会』の要請した規制を破棄した そしてフォーラムの翌週、『週刊新世相』が発売された。発売日には図書館に入荷するが、その前日に折口からタスクに見本誌が届いていた 玄田「なかなかいい記事になってるぞ」 玄田がそう言うと、雑誌の回りに群がった。その中には業務部である麻子ちゃんの姿もある こころ「あ、これ麻子ちゃんだ!」 柴崎「右向きの写真がいいって言ったのにな」 最初のページに司会をしている麻子ちゃんの写真が使われている 麻子ちゃんにとっては記事に載ること前提なのだが、少し不満そうだ 笠原「こころ載ってる!」 そう笠原が指した写真には、斜め前から撮った立ち姿だった。キャプションには『中学生の発表を見守る隊員。その目には何が映ったのか』 柴崎「結構大きく載ってるし、美人だし映えてるわ~!」 こころ「結構恥ずかしいんだけど」 他の隊員も麻子ちゃんの意見に同意し、私は恥ずかしかったので雑誌の集団から離れた 柴崎「小牧教官!良くないですか、この写真」 こころ「え、何聞いて...」 麻子ちゃんはニヤニヤしながら小牧教官に聞く 私は今すぐにでも止めようとしたが、小牧教官の答えは私が想像してなかったものだった 小牧「いいよね、よく綺麗に撮れてる」 小牧教官が私ににっこりと微笑むと、こころは顔に熱が集中するのがわかった。バレる、と思った瞬間ー 笠原「何であたしも載ってるの!!」 堂上「どういうことですか隊長!」 私郁ちゃんの叫びに助けられ、堂上教官は玄田隊長に怒鳴り、その部屋は笑いに包まれた
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