episode3

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この時期、業務部が主催する秋のイベントは大がかりで、力仕事等で防衛部やタスクはよく駆り出される 柴崎「毎度ご苦労様です~」 笠原「あたしらはお前らのパシリか!」 こころ「力仕事ばっかりでお腹空いた!」 最近業務部との仕事が多いので、お昼は郁ちゃんと私に麻子ちゃんが加わることが多い 手塚「業務部確実に俺らに仕事回してるだろ」 堂上「仕方ないだろう、この時期は」 小牧「業務部も大変なんだよ」 今日は堂上教官や小牧教官、手塚くんも一緒なので堂上班プラス麻子ちゃんというメンバー 柴崎「うるさい子供に怒鳴ってくれるのは助かるけどね」 柴崎「お母さんあんなに過保護なのに、どうやったらこんな風に育つのかしら」 こころ「森の中で育ったんだから、山猿になるに決まってる」 柴崎「それもそうね」 笠原「おい、こらぁ!」 私と麻子ちゃんの会話に、郁ちゃんが叫んで無理やり止めた 小牧教官はくくくっと笑いを堪えている。 堂上「親に反対されてるんだったな、防衛部」 笠原「え、まさか上司の立場を利用して個人情報の不正入手」 堂上「アホか貴様!」 堂上が思いっきり笠原に拳骨をくらった 堂上「入隊早々、ハガキを人に捨てさせたのは誰だ!」 小牧「それに相原さんが教えてくれたしね」 笠原「こころ!余計なことを!!」 今度はこころに突っかかったが、「親に言わないのが悪い」とズバリと切られ、郁ちゃんは渋々攻撃をやめた 笠原「何で人の弱みなんか覚えておくんですか」 堂上「お前の弱点なんか覚えなくても毎日更新されるだろう!」 笠原「あ!暴言!」 堂上「何被害者ヅラしてるんだ!」 2人はあっという間に口論になった 小牧「弱みになりそうだから覚えていた訳じゃないよ。両親に防衛部を反対されてるのは心配でしょ」 堂上「余計なことは言わなくていい!」 堂上教官が小牧教官を抑えにかかったが、さすがにそれはできなかった 堂上「お前は反対されてないのか」 話を反らすかのように堂上教官は私に聞いた 同じ女子隊員として聞きたいって 笠原「でも前反対されてないみたいなこと言ってたよね。疑問系だけど」 郁ちゃんは集中訓練の時のことを言っているのだろう こころ「反対されてるかなんてわかんないよ。親いないんだし」 私がさらっと言った言葉に皆が真顔になった それに気付いたのか、私は慌てて言った
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