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書店の中へ進むと、異様な雰囲気に包まれた倉庫を見つけた。そして何の前触れもなく、倉庫から銃声が聞こえた。3人は郁ちゃんと稲嶺司令はここにいると確信した
私が何発か空中に撃つとドアが開いた。私は空いた隙間から閃光弾を転がした
堂上「笠原!!」
堂上教官に名前を呼ばれた郁ちゃんは咄嗟に稲嶺司令を庇った。部屋が煙と大音響に包まれ犯人グループが何も出来ない内に、3人は中へ突入した。先程の銃声は稲嶺司令を撃ったものだった
笠原「こころ...」
こころ「無事でよかった」
2人は束の間の再開を喜んだ。
小牧教官が怪我をした稲嶺司令を背負って堂上教官とこころが相手に対抗した。
堂上教官のマシンガンが弾切れになった時、郁ちゃんに拳銃を差し出した
堂上「先に行け」
郁ちゃんは戸惑ったまま、銃を受け取った
こころ「私も一緒に残ります」
私がそう言った直後、敵の反撃がまた始まった
堂上「相原も行け!司令を守れ!!」
この状況で先に行きたくなかったが、ここでは上官からの命令だ。私は意を決して前に進んだ
私を先頭に進むが、私はこれまでに体験したことない恐怖に襲われた。何度も敵を見つけて、ばれずに進めた。ロッカーの物陰に身を潜められそうだったので、とりあえずここで待機することに
こころ「ひとまずここへ」
小牧教官が稲嶺司令を降ろして、止血を始めた。郁ちゃんは堂上教官が心配なのか、ずっとソワソワしている
こころ「大丈夫だよ、絶対」
何て言葉をかけていいのかわからなかったが、今自分の頭に浮かんだ言葉を口にする
バンッバンッバンッ
今まで聞こえなかった銃声が聞こえた。聞こえてきた銃声は堂上教官のマシンガンではない
笠原「...あたし見てくる!」
こころ「えっ、郁ちゃん!」
郁ちゃんは私の言うことに耳を向けず突っ走ってった
小牧教官はそんな姿を見て、少し笑った
こころ「小牧教官?」
小牧「いや、ごめんね。やっぱあの2人は凄いなーって」
こころ「堂上教官と郁ちゃん?」
小牧「うん。何だかんだでほっとけないんだよね、お互いに」
こころは小牧が言いたいことを何となく理解した気がした。私は心配でそれ所ではなかった
小牧「大丈夫だ、って言ったのは相原さんでしょ?もうすぐで皆来るはずだから」
小牧教官は恐ろしい戦場にいるとは思えないくらいの柔らかい笑顔でこころの頭を撫でた
稲嶺「...相原こころさん」
急に司令は私の名前を呼んだ
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