僕の友だち。

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路地裏。 日当たりが悪く、暗いここは人の声がしなくて落ち着く。 そしてここには、 「にゃおーん」 友だちがいる。 「こんにちは、今日もかわいいな。」 白くてきれいな猫。 僕の唯一の友だち。 なにも話さず、なにも考えない、考えても聞こえない、大切な友だち。 気が済むまで撫で回して家に帰る。 「じゃあね、また明日。」 僕は背を向け、帰路に着こうとした。
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