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ここは、国立魔法高校黒羽高校...世界有数の魔導士育成用の学校。
私、伊紀鈴音は、本日を持ってこの難関である黒羽高校へと進学できたのであった。
「うぅ...もうすぐ入学式かぁ...き、緊張するな...」
私は、主席で入学したわけでもないのに(むしろギリギリ)緊張していた。
すると、向こうから一人の眼帯をした青年が歩いてきた。
(...すごいカッコイイ人だなぁ...見た目もそう変わらないし同じ学生かな?)
そんなことを考えているとその青年が話しかけてきた。
「すみません...あの...入学式の行われる場所は、どこか知りませんか?」
私は、いきなりの事で戸惑ってしまい不審者みたいな反応をしてしまった。
「え、え、え~と、ば、ば、場所は、こ、ここからまっすぐ行ったらつ、つきます!」
「ありがとうございます!ここからまっすぐですよね?」
「は、はい!そうです!」
少し大きな声で返事をしてしまった。
礼を返してくる青年は、そのまま早足で通り過ぎていった。
嫌われたなぁと思いながら私は、ため息を押し殺しながら入学式の行われる体育館へと歩いていた。
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