第4話 災いを呼ぶ力

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 言葉途中で、リラさんが俺の口に片手の指をそっと当ててくる。  泣きそうな顔で。 「お願い……」 「……」  それ以上何も言えず。  俺は黙って口を閉じる。  そのままリラさんと一緒に家の中に身を潜め、逃げるタイミングを待った。
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