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私は排他主義者だと思っている。
理解できないことは尽く排除していった。
そして私は、一人になった。
別にいいと思っている。
何もかもが気に入らなかったのだから。
いらないものは捨てているものだけを拾っていた。
そのうちいるものというものは、何もなくなった。
何もなくなった人生というものは、滑稽なものだった。
私の部屋にはベッドしかない。
机も何もない。ただ空間とベッドがあるだけ。
食べることを忘れてベッドの上にいるだけ。そんな生活がどれくらい続いただろうか。
全てがいらなくなって、意識が明暗するだけの一日。
そんな時間が、永遠に続いた。
そんな私が発見されたのは、何時の事だっただろうか。
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