第1章

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みんなは思うだろう。 もし、人を操れるとしたら、自分の替わりになってもらおうと。 自分もその一人だ。 ある時、手にいれた人を操る力は、僕自信をおかしくさせた。 自分が目の前にいるんだ。 まるで鏡が現実になった気分だった。 能力を手にいれたのは町中を歩いていたときに見知らぬおじさんに「お金あげるからついてきてくれないかな」と声をかけられ事がきっかけだった。 その時、丁度お金がなくてただ歩いていただけだったらお金が欲しかった事もあって容易くついていった。ついた場所はどこかの倉庫。そこで僕は突然眠くなって寝てしまった。起きたら自分の家のベットにいた。夢なのかなと思ってお財布を見たらお金が入っていた。 何をされたのか覚えてなくて次の日は学校だったから学校にいった。 学校で友達とふざけあっていたとき、自分は友達にふざけて「お前何でもいいから土下座してみろよ」と言った。当然するわけがない。しかし「わかりました」と友達は土下座したのだ。なんでやったと聞くと「よくわからないけどやったわ」と言って笑っていた。ふざけていたのかなとそこは流した。そのあとしばらくして「なんかジュース飲みたい」と友達にいった。すると「買ってきます」と言って友達はどこかへと歩いていった。しばらくして戻ってきた。「買ってきました」手には自分の好きなジュースが握られていた。 それで、自分に人を操る力があるとわかったのだ。 その後から休み時間になっては友達に色々言って操っていたのだ。人を操ったらこんなに面白いのかと感じたのははじめてだった。その時点でこの力に溺れていたのかもしれない。 その日の帰り。自分は面白いことを考えた。自分になってもらえば自分は楽できるのではないかと。 友達は隣にいた。 「明日から、自分になってくれない」と自分はいった。「わかりました」友達はそうこたえた。 次の日、朝起きると隣に誰かいる。その姿を見たときゾッとした。そこに寝ていたのは服も顔の形も全く一緒。 紛れもない自分だった。
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