速すぎた時間

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耳鳴りが止まない。 「????????????????」 私/俺は構わず徘徊を続ける。 夜に出歩いたところで、楽しいことなどほとんどない。 たまに野良猫と会話するくらいだ。 噂をすればなんとやら、丁度一匹の野良猫に出くわした。 私/俺はいつも通りに野良猫に話しかける。 「????????????????????」 野良猫は呆れたような表情を浮かべると近くの塀を越えてどこかへ行ってしまった。 むろん普通の猫に表情筋などないことは知っている。 この辺りの猫は突然変異でも起こしているのだろう。 今日初めて誰かと話した気がする。 少し高揚した気分を胸に徘徊を再開する。 おや? 今何か獣の影が見えた気がする。 このへんは田舎ではないが別に都会でもない。 都心部より少し離れた、いわゆるベッドタウンのような場所だ。 近くに森もあるのだから獣の一匹や二匹は存在するだろう。 私/俺は何かわからない獣を追うために知らない人の家の塀に手をかけた その時だった。 「おいあんた何してんだ?」 不意に後ろから男の声がした。 まさかまた警察? いやこんな時間に警察が出歩くことはないだろう。 振り返ると学ランを着た容姿は普通の男子学生が立っていた。 思わず口に出した。 「なんだ凡人か」 耳鳴りが激しくなった????????????。
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